アンプとスピーカーを複数つなぐための音声出力デバイスは様々あります。今の液晶テレビは動画視聴サービスがリモコンについていますし、Amazon Fire TV Stickなどを使って視聴することもできますので7.1chや7.1.2chなどを楽しむための要素は多岐に渡ります。
今回の私の環境はあくまでパソコンを使ったHDMI-アンプ-7.1スピーカー-HDMI-プロジェクターでの組み合わせとなりますのでよろしくお願いします。
Dolby Accessをインストール
パソコンでDolby Atmosを楽しむには最初にDolby Accessをインストールする必要があります。
やり方は右下のスピーカーアイコンで右クリック→スピーカーのセットアップ→インストールされていなければ下記画像の位置にDolby Accessが表示されますので選択するとMicrosoft Storeが立ち上がってDolby Accessをインストールする画面が表示されます。
製品をホームシアター向けドルビーアトモスにセット
インストールしたらホームシアター向けドルビーアトモスを選んでセットアップします。
ちなみにヘッドフォンタイプもありますが有料ですので気をつけてください。
リビングシアターの方はヘッドフォンを使用した方が良いでしょうが、私の環境では防音設備の整ったシアタールームですのでヘッドフォンは使いません。
一度設定したら下の画像のように好きに切り替えることができるようになります。
Dolby Atmos音声コーデック(Atmos表示必須)
アンプのリモコンを使用すると現在鳴っている音の信号を調べることができます。以下の画像はDolby Accessに収録されているDolby Atmosのデモ動画ですが下記のようなコーデックになっています。
最初はこれでAtmos再生されているんだと思い込んでいましたが実は違うことが判明しました。何故ならDolby公式サイトを見るとAtmos再生には「トップまたはハイトスピーカーの接続が必須」になっているからです。
ホームシアター初心者だけにやらかしてしまいました><
前述記事で解説しているように我が家のチャンネル構成は7.1chであって5.1.2chではありません。
アンプのバーチャルスピーカー設定でAtmos対応にできる
そういったトップ(天井)スピーカーを用意できない時の応急機能としてRX-V6AにはDolby Atmos Height Virtualizerという仮想スピーカーを設置できる機能があります。
【AVアンプ】Dolby Atmos Height Virtualizerとはどんな機能ですか?
【AVアンプ】Dolby Atmos Height Virtualizerの設定方法は?
ここをオンにしてもう一度Dolby Atmosのデモ動画再生時の音声信号をチェックしてみます。
するとどうでしょう。信号方式もちゃんとAtmos表示され、チャンネル入力が消えました。
アンプの公式サイトの説明でも高さをカバーしてくれると記載がある通り、デモ動画である宇宙動画「Nature's Fury」の雷が鳴るシーンで思わず天井を見てしまったくらいには上から鳴ったように聞こえました!
とはいえバーチャル環境だとおそらく、頭上に1個スピーカーつけたくらいの聴こえ方ですね。物理スピーカーでは天井2か所だったり4か所という設置もあるようですがAtmosを普通に楽しむならこれでも十分と考えています。
U-NEXTはDolby Atmos非対応
私が元々契約しているVODサービスはU-NEXTですが、結論から言ってしまえばU-NEXTではパソコンでDobly Atmosを聞くことはできません。
U-NEXTは後述するNETFLIXと違いMicrosoftStoreに対応しておらずブラウザを介すしかないのですが、ブラウザを介すとDolby Digital Plus等が動かず、PCM信号になってしまうっぽいです。
Google Chromeの chrome://flags 設定も無効
2年前くらいまではGoogle Chromeで chrome://flags検索→ #try-supported-channel-layouts でサラウンド出力の設定をしたそうなのですが現在のChromeではこの設定もできません。 おそらくデフォルトで再生できるようになっているのでしょう
設定もしっかりしないと5.1ch音声になる
更にU-NEXTの場合は ラ・ラ・ランドのようなDobly Atmos対応動画でもそれ以外でも関係なく、 下記のスピーカー設定をステレオにしないとサラウンドバックスピーカーからも音が鳴りません。。(こちらも色々試行錯誤して判明)
この設定にしてU-NEXTの動画を見ると7.1chで鳴ります。ちなみに音声信号は以下のようになっています。
入力自体はステレオなのでこれをアンプが親切に7か所に振り分けて音を出してるんですねきっと。
そしてスピーカーの設定をステレオ以外に設定した時のコーデックは以下のようになりました。
PCMだけどチャンネル入力が3/4/0.1になっています。Dolby Atmosの時と違うのはサラウンドが4chあるという事です。
設定としては間違ってないと思いますがおそらくU-NEXT側で対応していないので鳴らないもしくはブラウザではDobly伝達ができないのだと考えています。
7.1ch+パソコンに関する情報は殆ど出回ってないのでシアター素人の自分の検証ではここまでが限界ですね。もしパソコンのU-NEXTでDolby Atmos聴けるようならコメント募集です
NETFLIX ならMicrosoft StoreでインストールすればOK
その後、Dolby Atmos対応動画について色々調査した所、NETFLIXなら問題なさそうという事で試しに契約してみました。(プレミアムプラン必須!!)
パソコンでNETFLIXを視聴するにはブラウザから見るか、Microsoft Storeでアプリをインストールして見るの2種類あります。
しかしブラウザから表示した場合はU-NEXTと同じく、PCM音声で流れてしまい、本来ならAtmos対応の映画を表示してもAtmos表示はありませんでした。
Microsoft Storeでインストールした NETFLIX なら同じ動画を表示した場合、Atmos表示されていますし、実際にAtmos付きの信号を受け取っていました。
他にMicrosoft Storeに対応しているのは「Amazon Prime Video for Windows」と「Disney+」になりますのでこの二つでAtmosに対応している動画なら同じくパソコンでも聴けるでしょう。
まとめ
ポイント
- ドルビーアトモス視聴にはDobly Access設定+天井またはハイトスピーカーが必要
- しかしRX-V6Aなら設定で仮想ドルビーアトモス環境が作れる
- トップスピーカーなしの仮想アトモス環境でも天井から音は聴こえる
- U-NEXTはパソコン経由ではドルビーアトモスが視聴できない
- NETFLIXはプレミアムプランでMicrosoft Storeからインストールすれば問題なく視聴できる
という事で改めてドルビーアトモスを体験した感想は仮想であってもすごいの一言です。本来私は映画観賞は趣味ではなかったのですが、そんな私でも是非Blu-Rayプレイヤーを買ってAtmos対応のBlu-Rayで映画見たくなっちゃいますね><
あとはAtmosでシアターを見るために色々なサイトを参考にしました。やはりホームシアター先輩記事は勉強になりますね。その一方でやはり大抵の方のシアター環境は Amazon Fire TV/PS5/テレビ/ブルーレイなどの媒体を使った記事が多く、パソコンで視聴する方が少なかった印象でした。
どんな環境だろうか映画鑑賞が趣味の方は是非とも物理スピーカーで5.1chや7.1chを組むといいかもしれませんね^^